親指ボタン付きのマウス (ELECOM Blue LED Mouse) を買った。
Arch Linux でも、デフォルトで「進む」「戻る」ボタンに割り当てられている模様。
そこで、「Page Up」「Page Down」に割り当て直す。
あと、マウスポインタの移動速度が早すぎて使いづらいので遅くする。
※Gnome や KDE などのデスクトップ環境をお使いの場合は、下記の設定が当てはまらない可能性があります。
■ 親指ボタンに「Page Up」「Page Down」を割り当てる
xvkbd と xbindkeys を使って、親指ボタンを Page Up / Page Down に割り当てた。
2020年5月9日現在では、いずれも AUR として登録されている。
まずはインストールした。
$ git clone https://aur.archlinux.org/xvkbd.git $ cd xvkbd $ makepkg -si $ git clone https://aur.archlinux.org/xbindkeys.git $ cd xbindkeys $ makepkg -si
デフォルト設定をテンプレートとして保存する。
$ xbindkeys --defaults >> ~/.xbindkeysrc
結局、デフォルトの設定では、Ctrl + F など余計な設定がされていたので、すべてコメントアウトした。
~/.xbindkeysrc に以下を追加した。
ここで、b:9 が親指ボタン奥側、b:8 が親指ボタン手前側。
Prior は Page Upキー、Next は Page Down キー。
# mouse thum button settings "xvkbd -text "\[Prior]"" m:0x0 + b:9 "xvkbd -text "\[Next]"" m:0x0 + b:8
各ボタンの番号やキーの名称は、xev コマンドで調べた。
ターミナルから xev コマンドを実行すると出てくる小さいウィンドウにフォーカスを当てた状態で、マウスのボタンやキーを押すとターミナルに押下したイベントに対する情報が出てくる。
以下を実行して xbindkeys を再起動し、設定が正しいか試した。
$ pkill -f xbindkeys
$ xbindkeys
永続的に設定するには、~/.xinitrc にウィンドウマネージャを起動する前に
xbindkeys
を追記する必要がある。
■ マウスポインタの速度を遅くする
/etc/X11/xorg.conf.d/50-mouse-acceleration.conf に以下を記述した。
Xorg + libinput で制御している。
# settings for libinput Section "InputClass" Identifier "My Mouse" MatchDriver "libinput" MatchProduct "ELECOM ELECOM BlueLED Mouse" Option "AccelSpeed" "-0.8" # This makes pointer not determine chinese characters Option "DisableWhiteTyping" "True" EndSection
Option "AccelSpeed" "-0.8" の -0.8 が速度に相当する。-1.0以上、1.0以下で設定する。
他のマウスには適用させたくなかったので、MatchProduct でマウスを指定している。
プロダクト名は、
$ xinput list
で表示される。