フラットなデザインが主流にもかかわらず、GIMP での光沢のある丸いボタン（アクア風のボタン）の描き方を書いてみます。ちなみに Windows ソフトでは TAKABO SOFT の AQUA MAKER2 という便利なソフトがあるので、それを使えば良い…と記事を書く段階になって知りました…正月から時間を使ってしまい泣きそう。
ボタンの構成
全部で4つのレイヤーで描きます。上から
- 下の光沢
- 上の光沢
- 基本色
- 枠線（ただの黒丸）
それでは、順番に描き方を書いていきます。
0. 画面の作成
まずは画面の作成から。GIMPを起動し、[ファイル]→[新しい画像] を選択して、新しい画像を作成ウィンドウを出します。ここでは、幅と高さを400にします。詳細設定をクリックして、塗りつぶし色は「透明」にしましょう。
1. 黒丸
画像が作成されると、まずは画面いっぱいに黒丸を描きます。ボタンの枠線になります。ツールボックス*1から[楕円選択]を選びます。ツールオプションタブにて、「境界をぼかす」にチェックが入っていないことを確認し、左上角の座標を 0 0 に、サイズを 400 400 px にします。表示ウィンドウに目一杯、点線の丸が表示されました。
つづいてこの丸を真っ黒にします。続いてツールボックスから塗りつぶしツールを選択します。バケツのやつです。ツールボックス下の色が重なって表示されているところの左側をクリックして、描画色の変更ウィンドウを出し、黒色（すべて0）を設定し、OKボタンを押します。そのまま、先ほどの点線の丸の内側をクリックします。丸が黒色で塗りつぶされます。
2. 基本色
つづいて基本色の丸を作ります。[レイヤー]→[新しいレイヤーの追加]を選び、レイヤーを追加します。画面サイズは 400x400, 背景は透明にしてください。そのまま先ほどと同様に[楕円選択]を選びます。ただし、今回は「境界をぼかす」にチェックをいれ、半径を60にします。左上角は10,10 サイズは380x380px にしましょう。
それからツールボックスから塗りつぶしツールを選択し、描画色を作りたいボタンの色にします。今回は、darkred (HTML表記でA80000）にしました。そして先ほど作った選択領域の内側をクリックして塗りつぶします。
3. 上の光沢
つづいてボタンの上側の光沢です。[レイヤー]→[新しいレイヤーの追加]を選び、画面サイズ 400x400, 背景透明のレイヤーを追加します。[楕円選択]で、境界をぼかす、半径60にします。そして内側を白色（FFFFFF）で塗りつぶします。
光沢は、下半分が邪魔なので削除します。ツールボックスから[矩形選択]を選び、「角を丸める」のチェックは外し、境界をぼかす、半径80にします。左上角の位置は 0,100 サイズは 400x300px にします。四角い点線が出ている状態で delete キーを押します。
4. 下の光沢
最後のレイヤーです。画面サイズ 400x400, 背景透明のレイヤーを追加します。楕円選択で、境界をぼかす、半径60、左上角の位置 20,20、サイズ 360x360px にします。
ツールボックスから[ブレンド]を選び、描画色を基本色（今回は darkred = A80000）、背景色を白色にします。そのまま画面の一番上から一番下までまっすぐ線を引きます*2。このとき、左右にはブレないようにしてください。楕円選択で選択した円に沿ってグラデーションが掛かりました。
そして不要部分を削除します。楕円選択を選び、境界をぼかす、半径60、左上角の位置0,160、サイズ400x240px を選びます。楕円が点線で描かれました。このまま、[選択]→[選択範囲の反転]を選びます。そして delete キーを押すと、選択した楕円部分以外が削除されます。
完成
×印などを入れるときは、新しいレイヤーを作って、矩形選択から境界をぼかすOFF、サイズ40x280pxで選択した後、塗りつぶしで色を変える良いです。
