とにかく書く

日々の雑感や知り得たことを、とにかく書いています

読書

ほんの1万年前までは、数年で東京が沖縄の気温になるほどの温暖化が普通だった

中川毅教授の「人類と気候の10万年史」を読んだ。 地球温暖化とかESGとかが叫ばれている中で、そもそも気候がどういう変遷を辿ってきたのかを知識として持つためにも必読の書。まぁ、ただ単純に「へぇ!」ということが多くて、とてもおもしろかった。 ほんの…

ゼロからトースターを作ってみた

Thomas Thwaites(村井理子 訳)の「ゼロからトースターを作ってみた作ってみた」を読んだ。著者がイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アート大学院での卒業作品としてトースターを作る話…鉄鉱石を採掘するところから。材料の調達に山に登ったり、プラスチ…

炭素文明論

佐藤健太郎の「炭素文明論」を読んだ。炭素化合物と世界史との関係を幅広く紹介した本。 いや、こんな表現ではとても収まらない。そもそも人間が生きるということは、形だけで言えば有機化合物を食べて、体内で別の有機化合物を化学変化させている。その前後…

聊斎志異(岩波文庫 立間祥介 編訳)

聊斎志異を読んだ。1年以上前の話だけれど。 聊斎志異は、蒲松齢が1680年・40歳頃に完成させたとされる短編小説集。今回読んだのは岩波文庫から出ている立間祥介が編訳した上下巻。 もともと芥川龍之介の王朝ものや中島敦が子供の頃から好きだった私として…

隠蔽捜査シリーズ

今野敏の「隠蔽捜査」シリーズを読んだ。第一作から第五作まで。第三作以降は図書館で借りた。 警察庁長官官房総務課課長である竜崎伸也が、職場と家庭とで起こる事件に対して自身の持つ原則に従って行動するストーリ。竜崎伸也の筋の通った行動とスッキリと…

仕事は楽しいかね?

Dale Dauten 著、野津智子 訳の「仕事は楽しいかね?」を読んだ。原著は1996年出版で翻訳版は2001年出版だが、年代はまったく感じさせない。10年後の人が読んでも同じだと思う。私のこれまでの考え方と意識の持ち方があまりに違う。手続き型言語で副作用を使…

人生はニャンとかなる!

水野 敬也と長沼 直樹の「人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法」を読んだ。格言集。1ページに格言と連想する猫のかわいい写真があり、裏に格言に関する著名人のエピソードと3人の著名人の発言が記載されている。 それぞれの格言はいずれも…

星降り山荘の殺人

倉知淳の「星降り山荘の殺人」を読んだ。これも「十角館の殺人」と同様にドンデン返しがある推理小説。一般の推理小説と異なり、各章の最初に作者による章の説明が記載されている。

十角館の殺人

綾辻行人の「十角館の殺人」を読んだ。直前に「私が殺した少女」を一気に読んだのに、これまた一気に読んでしまった。「十角館の殺人」は、綾辻行人のデビュー作。1987年に作者が学生時代に書いた作品だが、26年経た今なお名作で在り続けていると言える。

私が殺した少女

原尞の「私が殺した少女」を読んだ。私立探偵・沢崎シリーズの2作目。1989年の第102回直木賞およびファルコン賞を受賞した一作。ハードボイルドな描写と次々に進む展開に惹き込まれ、一気に読んでしまった。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ダニエル・ピンク著、大前研一訳の「ハイ・コンセプト」を読んだ。 大量生産の時代によって一部地域では物質的に豊かになった。鉄道や飛行機によって地球が音速レベルで小さくなった。その後、情報の時代になってネットワークが発達し、情報は一瞬で地球の裏…

自滅する企業

ジャグディシュ・N・シースの「自滅する企業」を読んだ。 かつては高い利益を誇り、完全無欠に思えたエクセレント・カンパニーが年を経ると大幅な赤字に陥るケースがある。本書では、その原因は外的要因ではなく企業自身の内部に悪習慣がはびこるからとし、…

12歳でもわかる!決算書の読み方

岩谷誠治の「12歳でもわかる!決算書の読み方」を読んだ。 本書は、同氏の「借金を返すと儲かるのか?」に続く会計に関する解説書。 会計を学び始めた人や、会社の業績を知りたいけれど会計の知識がまったくなく、決算書の読み方がわからない人を対象として…

医薬品クライシス

佐藤健太郎の「医薬品クライシス」を読んだ。著者は元製薬企業の社員で、著者がいた創薬業界が執筆時 (2009年頃) に直面している"新薬が生まれない"問題について語った一冊。

クリティカル・チェーン

5年ぶりにエリヤフ・ゴールドラット著、三本木亮 翻訳のクリティカル・チェーンを読んだ。本書は、エリヤフ・ゴールドラット博士が考案した制約条件の理論 (TOC)をベースにしたプロジェクトマネジメントを解説する小説。

予想通りに不合理

ダン・アリエリー(熊谷淳子訳)の「予想通りに不合理」を読んだ。 行動経済学者である著者が、これまで行なってきた実験を示しながら人がいかに非合理的に行動を起こすかを記した本。全15章のうち各章が独立したテーマになっていて、かつ、どの章も実におも…

フォーカス・リーディング

寺田昌嗣の「フォーカス・リーディング」を読んだ。速読のための読書術の本。そもそもなぜ読書をするのか?から指摘している点で大変ためになった。

テスト駆動開発入門

ケント・ベックの「テスト駆動開発入門」を読んだ。今まで3回チャレンジして、ようやっと読み終えた。